
「本当にそれが理想の相手?」と立ち止まってみる
「年収は最低〇〇万円」「身長は175cm以上」「穏やかで優しい人がいい」——婚活で相手に求める条件を挙げると、ついこんなふうに“理想像”を思い浮かべてしまいがちです。
もちろん、希望条件を持つのは悪いことではありません。でも、それが思い込みから来ているとしたら?
もしかすると、自分でも気づかないうちに、理想の幅を狭めてしまっているかもしれません。
思い込みが生まれる理由とは?
思い込みは、多くの場合、過去の経験や周囲の価値観、メディアの影響などから知らず知らずに作られます。
- 両親が公務員同士だったから、安定した職業の人がいいと思い込んでいた
- 友人が結婚した相手が理想的に見えて、自分も同じような人を探していた
- “高収入=幸せな家庭”だと思い込んでいた
など、深く考えずに「そうあるべき」と思ってしまっていることは意外と多いものです。
条件の裏にある“本当に求めていること”を探る
たとえば、「年収600万円以上が理想」と思っているとします。
けれど、それは本当に「年収」が重要なのでしょうか?
もしかするとその裏にあるのは、
- 共働きしなくても生活できる安心感がほしい
- 将来の子育てや老後を考えた備えがほしい
- 節約や我慢ばかりの生活はしたくない
という「生活の安定」に対する希望かもしれません。
そうであれば、「年収」という数字にこだわらなくても、「金銭感覚が合う」「家計を一緒に考えてくれる」人との出会いが、実はもっと理想に近いかもしれません。
理想の幅を広げることで見える、新しい出会い
条件を“緩める”のではなく、“見直す”こと。
これは、自分の理想を諦めることではありません。むしろ、真に求める価値観を明確にし、よりマッチする相手と出会うための前向きなプロセスです。
「優しい人がいい」→「疲れているときに話を聞いてくれる人」
「真面目な人がいい」→「約束を守ってくれる誠実な人」
「料理が得意な人がいい」→「一緒に食事を楽しんでくれる人」
こんなふうに理想を“行動”や“価値観”で言い換えるだけで、出会いの幅がぐっと広がります。
自己分析を通じて、思い込みから自由になる
婚活がうまくいかないとき、「いい人がいない」と感じることもあるかもしれません。
けれど、それは“理想”の設定が合っていないだけかもしれません。
まずは、「なぜそれを理想と思ったのか?」を問い直してみましょう。
自分の価値観を深く見つめ直すことで、思い込みから解放され、本当に必要なパートナー像が見えてきます。
理想は「削る」より「掘り下げる」
理想を持つことは、婚活のモチベーションになります。
でも、その理想が「本当にあなたにとって必要なものかどうか」は、一度立ち止まって考える価値があります。
自分自身を丁寧に知ることが、結果的にあなたにぴったりの人との出会いにつながるはずです。